胸がぎゅっと切なくなる

今日はお仕事で藍染めの工房の調査に行ってきた。

人間国宝の職人さんが亡くなって、工房を閉めることになったから

そこで使ってた道具とかを寄贈してもらったり、工房自体もなくなっちゃうから

備え付けの釜や釜戸などを写真に撮って、実測したりした。

 

藍染めの藍のにおいって嗅いだことあるかな?

 

独特の強いにおいで、確かに鼻がいたくなりそうにはなる。

だけど、みんな「くさいくさい」「いやだ」って言ってて、ちょっと悲しくなった。

工房の人(亡くなった人間国宝の方のお孫さん)がいろいろ教えてくれたんだよ。

そんな中、その場で商売道具である大切なものを「いやだ」「くさい、無理」って言ってしまうのはなんか悲しかった。

 

思っても言わなくてもいいやって私は思っちゃった。

 

昭和30年代からある工房とお家だから、道具とかも沢山ばらばら置いてあったけど

動画も建物も大切に使われてきたんだなと思った。

 

トイレが我慢できなくなったから、お手洗いも貸していただいたんだけど

その時にそのお孫さん(50代とか60代くらい?)が

「(お手洗い)あんまり綺麗じゃなくてすみません」って言ってた。

汚くてすみません、だったかもしれない。

とにかくなんか申し訳なさそうに言ってた。

 

昔の建物だから、新しい綺麗さはないけど生活みがあってあったかい気持ちになるお部屋とお手洗いだったよ。

とにかく汚いなんてことは全然なかった。

年季が入ってるってことは、共に生きてきた証だもんね。

 

いえいえ、ありがとうございますって言って

お借りしたあとも、ありがとうございましたって言ったけど

私の気持ちはあんまり伝わらなかったかもな。

もっとちゃんと伝えればよかったかな。

お手洗い入る時にスリッパも出していただいたんだ。

 

インドに行った時も、大学のプログラムから行ったんだけど

インドで土地を移る時に、時間がかかってお宿に着くのが夜の10時とか11時とかになっちゃって。

それでもお宿の人たちが暗い食堂であたたかい料理を準備してくれてた。

ここから先は自分で覚えてなくて、友達があとからお手紙で教えてくれたことだけど

その時みんなは「眠い」「ご飯いらないもう寝たい」って言ってたんだって。

そんな中私は「遅いのにご飯作ってくれて嬉しいね」とか「ありがたいね」って言ってたんだって。

 

私そんな事言ったっけ?って覚えてないけど、確かに私の中にはそんな気持ちが流れてるんだなと思う。

 

※本当は昨日の夜書いてた記事だから冒頭の文章は「今日」になってる。

眠たすぎて途中で寝てたし、間違えて文章消してた笑