NHKでたまに見てる登山の番組で、今日は雪山を歩く回だった。
大きな湖が真っ白に凍っていて、その氷が音を立てていることをその案内する人は「大沼が話しかけてる」って言ってた。
そうやって言うんだ、ってドキッとときめいた。
私にも自然が話しかけてくるっていう感覚はあるけど、あんまり話す時に言葉にはしていないかもって思った。
人のことを知覚する時に、私はまずその人が話してることで意識したり捉えたりしてるのかもって思った。
「大沼が話しかけてる」で、ぐっと惹き込まれた。
他にもね、湖の上に見える夜空を見て「あ、ダイヤモンドが落ちましたよ」って言ってた。
全然気取った感じじゃなくて、本当に素直に思ってることを言葉にしてるんだろうなって思った。
ふたご座流星群だって。
その言葉たちに惹かれて、その人のお顔を改めて見てみたら
ほっぺにほくろを付けていて、鼻も茄子みたいに綺麗に付いていた。目がキラキラしていた。
おや、と思ってその人のお名前を調べてみたら、その人のお写真は出てこなかったけど同姓同名の人が出てきて、
その人も鼻が茄子みたいに綺麗で、ほっぺにほくろが付いていて、まつ毛がふさふさしていた。
同じ人なの?
真っ白に見える雪山にも、いろんな色があるんだって。
「白」って一言で言えちゃうけど、きっと目で見えるものはそれだけじゃないんだろうね。