桃と果実

 

恋にも愛にも、一つの答えなんてないのかもしれない。

もしかしたら一つ、確固たるものがあるのかもしれないけど、その表層や表現は人によって違う形で現れてくるのかも。

 

この私の抱いている恋が、いつか愛に変わればいい。というか誰かがそれを愛だと受け取れば。

これは恋じゃない、別に好きじゃないって思う度に、その感情を隠したり否定したり殺そうとしたりする度に、恋というものの生の部分が浮き彫りになる。自分の中に恋が存在することをありありと見せつけられる。

あるから隠す、あるから否定する、生であるから殺そうとする。

 

縁があるとかないとか思った時点で縁は成立してる。

叶うとか叶わないとか結ぶとか結ばないとかじゃなくて、すべて私に用意された道なんだと思ったな。