生涯忘れることはないでしょう

そんなことだけを大切にしていきたい

そんな思いとは相反して、どんな小さなものさえも大切にしていきたい

道の上に転がった石ころも

道の脇に咲く花も

全部全部私の宝ものだから

君が落としたため息も

走り抜けていくはずむ息も

あなたは美しい白馬みたいだった

初夏の緑の上を駆けて行った

涼しい風が似合う

白いシャツが揺れる

長いまつげを思い出す

手を伸ばして届いたらいいのに

ああ、届いたらいいのに