秋の夜の静か

 

何度でも心がしゃぼん玉みたいにふわふわ飛んでいくの、びっくりしてる。

 

そんな理由に、自分もはやくなれますように。

 

駆け足で駆け出して高く飛んでいくペガサス。

白い翼で大空を掴んで。

青い梅が雨粒となって、それが大地に降り注いで甘い蜜の川となる。

 

ふんわりとした綿菓子も、ぎゅっと手を握って小さくかたく。

 

100年後にも私しゃぼん玉でいたい。

100年後には私ぎゅっと閉じた掌を開いて